はじめに

avatar
相談者
家族が犯罪をして警察に逮捕されました。現在、勾留中ということで、まだ警察から出ることができません。被害者の方と示談ができたら、すぐに出てくることができるのでしょうか?

avatar
弁護士
残念ながら、親告罪で告訴が取り消された場合以外は、示談が成立しても、検察官はすぐに釈放してくれません。
avatar
相談者
被害者の方が示談して許してくれたのに、釈放してくれないなんておかしくないですか? どうにかできないのでしょうか?
avatar
弁護士
勾留の取消しを請求するという方法があります。これから勾留取消請求について、できるだけわかりやすく解説します。

勾留の取消しとは?

勾留の取消しとは、勾留の要件である(1)勾留の理由か(2)勾留の必要が事後的になくなったときに、なされます。

勾留の取消しは、次のように刑事訴訟法87条に規定されています。

第87条 勾留の理由又は勾留の必要がなくなつたときは、裁判所は、検察官、勾留されている被告人若しくはその弁護人、法定代理人、保佐人、配偶者、直系の親族若しくは兄弟姉妹の請求により、又は職権で、決定を以て勾留を取り消さなければならない。

勾留の要件の詳細については、以下のページをご覧ください。

勾留の取消しはどのようなときに認められるのか?

avatar
相談者
勾留取消しはどのようなケースであれば認められるのですか?
avatar
弁護士
勾留取消しが認められる典型例は、被害者と示談が成立したときです。なぜなら、被害者と示談が成立するということは、一般的に加害者と被害者が和解したことを意味しますので、加害者としては証拠隠滅や逃亡する必要がなくなるからです。
avatar
相談者
それでは、被害者と示談が成立したら、勾留取消しは必ず認められるのですか?
avatar
弁護士
いいえ、残念ながら、実務はそうなっていません。勾留取消しは、勾留決定に対する準抗告よりも滅多にありません。
avatar
相談者
そうなんですか……

勾留取消請求が認められたケース

avatar
弁護士
勾留取消しが認められるケースは少ないです。参考に勾留取消しが認められたケースを紹介します。下のページをご覧ください。

勾留決定に対する準抗告との違い

avatar
相談者
先ほど、勾留決定に対する準抗告というお話がありましたが、それはなんですか?
avatar
弁護士
準抗告も、勾留の期間を短くする方法の一つです。

両者の違いは、勾留の決定が間違っているとして争うのが準抗告で、勾留の決定自体は間違っていないが、その後の事情の変化で勾留の理由がなくなったので釈放を求めることです。

詳しくは、以下のページをご覧ください。
avatar
弁護士
ただ、示談が成立している以上、勾留の満期には釈放される可能性が高いので、それまでお待ちください。